共通テストを意識して作られた共通テスト試行調査、および最新のセンター試験の正誤問題・知識問題を集めました。すべて解けますか?
問題
✕酢酸エチルは水よりも比重が軽いので、上層に見られる。
【センター試験 2020 改】
〇ホルムアルデヒドは、非常に水溶性が高い。
【2018 センター追試験 改】
〇ヨードホルム反応を示すのは、末端炭素から2番目の位置にある炭素原子にカルボニル基(ケトン)またはヒドロキシ基が存在する場合である。ただし酢酸は例外。
【2018 共通テスト試行問題 改】
〇ベンゼン環にアミノ基を持つ物質は、さらし粉で赤紫色を呈色する。アニリンもそう。
【2018 共通テスト試行問題 改】
✕この実験で発生する気体は、メタンCH4である。メタンは水に溶けにくいため、水上置換法で捕集する。
【2019 センター試験 改】
〇ベンゼンは、炭素含有率が多いため、空気中ですすを出しながら燃える。
【2018 センター追試験】
〇セッケンは弱塩基性である。合成洗剤などは弱酸性であることが多い。
【センター追試験 2020】
✕酢酸カルシウムの乾留ではアセトンが生成する。
$$\sf (CH_{3}COO)_{2}Ca \,→\, CH_{3}COCH_{3}+CaCO_{3}$$【2018 共通テスト試行問題 改】
〇乳化作用とは、界面活性剤の疎水基が油を、親水基が水側を向くようにして取り囲み、水と油が均一に混ぜ合わさる現象である。
【2019 センター追試験】
✕分子間結合の距離は、単結合が最も長く、二重結合、三重結合と増えるにつれて短くなっていく。
【2018 共通テスト試行問題 改】
✕ニトロベンゼンに塩素を反応させたものはアニリン塩酸塩である。アニリン塩酸塩は弱塩基と強酸の塩であるため、水酸化ナトリウムを加え弱塩基遊離反応を起こす必要がある。
【共通テスト試行調査2017 改】
✕2-プロパノールは2級アルコールである。よって、酸化するとケトンが生成される。ケトンを持ち炭素数が3個の物質はアセトンである。なおプロピオンアルデヒドは1-プロパノールの酸化で得られる。
【2018 共通テスト試行問題 改】
④①炭素原子数は1-プロパノールが3つ、2-メチル-2-プロパノールは4つである。 ②不斉炭素原子数は1-ブタノールは0個、2-ブタノールは2個である。 ③不飽和結合を形成する炭素原子数は、1,3-ブタジエンが4つ、シクロヘキセンが2つである。 ④1-ペンテンとシクロペンタンはどちらもC5H10で表される。
【2018 センター試験】
✕エチレンは付加重合により、ポリエチレンになる。
$$\it{n} \sf CH_{2}=CH_{2} \,→\,\,\,\, [\hspace{-.55em}―CH_{2}―CH_{2}―\hspace{-.55em}]_{\it n}$$【2018 共通テスト試行問題 改】
〇酢酸のカルボン酸とエタノールのヒドロキシ基で脱水し、エステル化を生じる。よく降り混ぜることが重要。
【センター試験 2020 改】
✕フェーリング反応を示すのはホルミル基(アルデヒド)であり、アセトンがもつのはカルボニル基(ケトン)である。
【2018 センター試験】
✕メタノールの沸点は64.7℃で、常温・常圧で無色の液体である。
【2018 センター追試験 改】
〇ポリエチレンでは相互にファンデルワールス力がはたらくため、結合力が大きくなり、沸点が上昇する。
【共通テスト試行調査2017 改】
〇シクロヘキサンは、白金やニッケルを触媒としてベンゼンに水素を付加することで生成する。
【2018 センター追試験】
〇ベンゼンは1.5結合であり、すべての炭素間結合の長さは等しい。
【2019 センター試験】
〇ベンゼンのメチル基による二置換体はキシレンである。結合場所により、o-(オルト)、m-(メタ)、p-(パラ)の三種類がある。
【2019 センター試験】
✕ベンゼンC6H6はほとんど水に溶けないが、多くの有機溶媒に溶ける。
【2019 センター試験 改】
〇ベンゼンC6H6の沸点は80.1℃で、常温・常圧で無色の液体である。
【2019 センター試験】
〇セッケンは油脂をけん化して得られる、高級脂肪酸のナトリウム塩やカリウム塩のこと。
【センター追試験 2020】
〇ビニルアルコールは触媒存在下でアセチレンに水を加えて生成するが、不安定であるため、すぐにアセトアルデヒドに変化してしまう。
【2017 共通テスト試行問題 改】
✕メタンは、正四面体構造を取る。
【2018 センター追試験 改】
〇酢酸エチルは無色だが、果実のような香りがする。果実油やぶどう酒などにも含まれている。
【センター試験 2020 改】
✕ビニルアルコールは不安定であり、生成されるとすぐにアセトアルデヒドに変化してしまう。この性質をケト-エノール互変異性という。
【2017 共通テスト試行問題 改】
〇リノレン酸の不飽和度を計算しよう。C、H(、O)で構成される物質の不飽和度Duは次の式で求められる。 \(\displaystyle Du=\frac{\bf(炭素原子数)\sf×2+2-\bf(水素原子数)\sf}{2}\) この式によりリノレン酸の不飽和度を計算すると、Du=4である。リノレン酸はカルボキシ基をもち、C=Oの二重結合があり、環状構造をもたないため、二重結合を4-1=3つもつと考えられる。
【2019 センター追試験】
✕ヨードホルム反応を起こすには、ヨウ素と水酸化ナトリウムを加える。
【2019 センター追試験 改】
✕塩化ベンゼンジアゾニウムは、5℃以下で安定である。室温では、分解してフェノールと窒素を生成する。
【センター追試験 2020 改】
✕アセトンの沸点は56℃で、常温・常圧で液体である。
【2018 センター試験 改】
〇化学式はC2H4。ちなみに、沸点は-103.7℃である。
【2018 共通テスト試行問題 改】
お疲れさまでした。有機化学篇 #2にもチャレンジしてくださいね!